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 魚肉の森




地元の水産工場。
主に袋詰めや選別を行うアルバイトで、
日給5000円というのが魅力だった。
その日に行ってその日にお金がもらえるシステムで、
高校生が割と来ていた。

広い広い工場の敷地に何棟もの建物。
白い帽子、マスク、白い上着、白いズボン、長靴。
完全武装をするので、一見誰が誰だか分らない。

中の仕事はまわされる所によって色々。

流れてくる「ちくわ」にチーズを差し入れる。
例えるならば高速ずいずいずっころばし。
あわあわ、もたもたしていると機械を止められ、
「学生さん寝ちゃっているよ。」
などと、古株のおばちゃんらにイヤミを言われたりする。

偽カニフレークをグラムを計ってビニールパッキンするのもあった。
ある時、どんどんお皿に盛るのに、ぜんぜんハカリの針が動かない。
トワイライトゾーンの曲が頭の中に流れ謎が深まる。
「こんなに盛ってるのにハカリが動かないんだよ!なんでだと思う?」
真剣に横にいた友達に聞いたところ、
「そりゃ、上に乗っけてないからだ。」
友達はさわやかな笑顔で解決してくれた。
ハカリの前にトレイを置いて、通常の三倍位のテンコ盛り。

一番辛いのが、蒸気で練り物を蒸して形成するラインで、
暑苦しいやら、臭いやら、とにかく気持が悪くなる。
女子高生がわざわざ越えなくても良い試練なのは間違いない。
事もあろうに、貧血症の友達がそっちに連れて行かれるのを、ちらりと目撃。
数十分後、今度は担架に乗せられて運び出される友達をしっかりと目撃。

数回働くと日給5000円が色あせて見え始め、
おや?これは決して割のいいバイトではないぞ。と気づく。
そのうち女の子達は、もっと楽で、変な匂いのしないバイトを見つけ、
フェードアウトして行くのだった。

そんな思いで貯めたお金で、私はなぜ弾けもしないキーボードを買ってしまったのか。
お金の稼ぎ方も、使い道もたどたどしかった高校生の頃。




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00:01 | 思いで絵日記
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